幼少期から計画的にカルピスバー中毒にされた男

今週のお題「わたしのイチ押しアイス」

 

 

 

最近は緩やかに夏に向かうことが無くなってきたような気がするが、今年の夏も例に漏れず、にわかに本格的な夏が訪れた。また、それに伴い、我が家の小さな冷凍庫にもこれでもかと言うほどのアイスが賑わいはじめてきた。

 

母が買ってきた12本入りの色とりどりのアイスに、父が買って食い残したジャンボ。貧乏臭いからあまり好感は持てない。

 

そして年々小さくなってる気がする角10棒。技術の進歩が進むとシンプルでコンパクトなフォルムになるというがそう言うことなのだろうか。そういうことにしとこう。

 

あとはたまにあるのが一種類のみになったアイスの実。これに関しては完全に愚行だ。売り上げは落ちたに違いない。いや、落ちろ。

 

 

しかし、この熱烈な冷凍庫戦争の中で、一際強い光を放つのが「カルピスバー」なのだ。カルピスという素材はアイスの形態でこそ、その真価を発揮する。もはやこの戦争の中ではエクスカリバーと呼んでもいいかもしれない。この聖なるアイスを手に取ったその瞬間のみは夏に完全勝利できるのだ。

 

これほどまでにカルピスバーを推している私であるが、実は自分がカルピスバーを好きだと言う事実に気づいたのはつい4年前ほどだ。

ではなぜ今更になってカルピスバーが好きだと気づいたのか、そこには長い年月をかけた我が一族の陰謀が隠されている、、、可能性も決してゼロとは言い切れないからそうやって簡単に否定する姿勢は改めた方が君の今後の人生のためになると思って僕はわざわざ忠告しt...

 

 

まあそんな感じで訳を話すために遡ること約15年前。

私は小学校低学年のとき、夏になると父方の祖母の家によく遊びに行っていた。祖母の家ではいつも冷凍庫いっぱいにアイスが詰め込まれており、幼かった私は本当にそれが宝箱のように魅力的で現実離れしたものに感じていた。

 

当然カルピスバーもあったのだが、当時の私はチョコレート狂だったこともありカルピスバーの放つ光には目もくれなかったのだ。

 

しかしある日、タイミングが悪く、ちょうど冷凍庫のアイスがほとんどない時に遊びに行ったことがあった。幼い頃から業が深かった私は、ほとんどお小遣いとアイスのために祖母の家に訪ねていた訳であったのだが、その片方がほとんど無いと知り、ひどく落胆していた。

 

 

この時、仕方なく余っていたカルピスバーを手に取ったのが全ての始まりだった。

 

 

しかし当時は、「おっ、意外と美味いじゃん。」と思ったものの、やはりチョコレート一強時代のため、補欠の内の一つでしかなかった。

 

 

 

違和感に気づいたのは高校生の頃だった。この頃は気分によってカルピスバーを選ぶようになっていたが、時折、猛烈にカルピスバーが食べたくなる衝動が起きるようになった。

 

 

 

さらに大学に入り、過去の記憶を遡ると恐ろしい事実に気がついた。

 

それは今まで祖母の冷凍庫からカルピスバーだけは切らしていたことがほぼ無いということだった。

 

他のアイスは季節や年によって目まぐるしく変わっていったが、カルピスバーだけはいつの時も冷凍庫の奥深くで目を光らしていた。

私はもしや、、、と思ったのだ。

 

 

 

そして現在、私はカルピスバーなしでは生きられなくなってしまった。

 

大量の汗と眩暈(暑いからね!)から始まり、手足のしびれ(脱水症状だよね!)、幻覚(...陽炎だよね!?)が生じる。

そして私は欲するのだ。あの白いやつ(多分カルピスバー...?)を、、、。そして、耐えきれなくなりすぐさまそれを注入する(おやあ?)と、俺は一瞬でトリップしちまうんだ 。(おっと?)

 

 

そんな感じでおらぁばあちゃんちのケミカルバー(…!?)で意図的に開発されちまってたって話なんだぜhaha!!

 

 

 

と、半分冗談を交えつつ、実際カルピスバーにはやみつきになる何かがあるのでくれぐれも慎重に食べるようにって話でいいかな、もうオチとかいいかな、いいよね!?

 

 

以上、カルピスバーにハマっただけの人でした。