寺田心くんの新CMの起用法に感心した

 

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皆さんこんにちは。最近は、ブラックミュージックやエレクトロニカ系をよく聴くのですが、聴けば聴くほど日本のヒットチャートとのギャップを感じる私です。文化が原因なのか、それとも戦略によるものなのか、気になりすぎて本を買った次第です。今度紹介したいですね。

 

 

さて、みなさんもSNSを使っているなら既にご存じだろう。ここ最近毎日のようにTwitterで拝見する人物がいる。

そう、寺田心氏である。子役としてデビューしてから、そのあざとすぎる振る舞いを武器に一世を風靡した10歳である。その人気からすでに億プレイヤーなのではないかとも噂されている。

しかし、現代社会には強烈すぎるあざとさから、一部では「下心くん」「邪心くん」などと揶揄されている一面も持っている。ちょっと言い得て妙だと思ってしまった。

 

そんな彼は今SNS上でバズっている。それはもう「セイキン毒盛り事件」に匹敵するくらいだ。何なら親の顔より見ているかもしれない。その原因となったCMがこちらになる。あと一応セイキン毒盛り事件も。

 


【寺田こころ】ブックオフなのに本ねぇじゃああああん

 


【公式】毒を盛られたことに気づいたセイキン



完全に邪心くんである。

邪悪な心と書いて邪心くんである。あとセイキンさんは毒を盛られすぎだ。完全に致死量を超えている。

 

今まで心くんに対しての揶揄的な発言などは、表のTVの世界では発信されてこなかった。仮にTVを表とするなら、あくまで裏側のTwitterなどのSNS上では、コラ画像などを用いて、言い方は悪いが遊ばれていたような感じだ。こういった「裏でいじられて裏で人気になる」というケースは、最近になって多く見られるようになってきたように感じる。表は表、裏には裏のニーズがあり、そこは明確に分かれていて、お互いに干渉しないようにしていると感じていた。

 

しかし今回のケースは少し違う。明らかに裏側の人気ぶりを把握したうえで、表側が干渉してきている。つまり「裏でいじられて裏表で人気になる」というケースになる。

裏側のニーズに合わせた起用法をしたブックオフ。裏側で起こる「バズる」という現象は、今や想像以上に広告的価値があるように思う。それを全て把握したうえでの戦略なら、感心せざるを得ない。思った通りにバズり、中毒者まで出ているようだ。

今回は裏側のニーズの内容が過激すぎないからできたことではあるが、ついにTwitterなどの裏側の需要を表側のTVに反映させる時代が来たのかと思うと、まあなんか、ふーんて感じだ。

 

心くん自身も揶揄されている内容をそのまま役として演じ、いわば公認のキャラにしたわけである。自身のタレントとしての幅も広がり、今後の活動によってはヘイト側の支持をごっそり持っていく可能性もある。そうなると第二ブレイクもあり得る話だ。

しかしここで少し懸念されるのが、いじりの過激化だ。いじりはSNS上で行われていて、顔も見えないため、過激であることが多い。扱い方を間違えれば、いくらSNSといえど沽券にかかわることもあるだろう。ましてや、TVというほとんどの人の目に触れるものでこういったいじりを扱う場合、より慎重になるべきだろう。

 

ともあれ、これまた言い方が悪いが、これから心くんがどのように扱われていくのか、注視していきたい。